正月明けに寝苦しさや寝起き後の疲れが…夜間低血糖を疑え

公開日: 更新日:

「心臓は1日に約10万回規則正しく収縮と拡張を繰り返しています。そのため、そのリズムが崩れて不整脈が起きていることは珍しいことではりません。実際、中年以降の人を24時間連続で心電図を取り続けると少なくとも1回や2回は不整脈が観察されます。しかし、糖尿病で正常な血糖値を保てなくなると、夜中に急に交感神経が活発になって脈が早くなるなど不整脈が出て心臓に負担をかけ、心臓のトラブルを起こしてしまうのです」また、夜間低血糖は認知機能を低下させるため、夜間のトイレなどでふらついて骨折や脱臼などになる場合もある。夜間低血糖を引き起こす原因である糖尿病はそれ自体に脳梗塞の発症リスクをアップさせる。日本人を対象にした調査・研究によると、健康な人の脳梗塞リスクを1とした場合、糖尿病の人のそれは男性が2・22、女性が3・63だった。

「脳梗塞は、脳の血管の一部が狭くなったり、血栓が詰まったりして、血液が流れなくなり、その部分の脳機能がダメージを受ける病気です。年間6万人以上が亡くなり、命が助かっても運動機能や言語機能などに障害が残りやすく、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。夜間低血糖の人は脳梗塞を発症しやすいことがわかっています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ