脊柱管狭窄症<2>ゴッドハンドでも症状は改善しなかった
だいたい2時間で、入院は1、2週間で退院できますよ」と説明を受けていた。しかし「この病気で手術とは、骨を切るなど痛いのではないか。もし手術に失敗したら身体障害者になるかも」と、不安を抱き、手術を決断するまでの10年間、もっぱら「保存療法」に頼り、痛みに耐えてきた。
同病気の症状は腰周辺の痛みやしびれ、病態が進行すると歩行も困難になる。
曽我さんはマッサージ店に通い、週に2、3回、温水プールにも行き腰をほぐした。
指圧マッサージを受けた直後は、痛みが少し軽減する。だが、しばらくすると、不愉快な痛みがまた戻ってきた。
寝ても覚めても痛い。少し長歩きすると、激痛が走り、立ち止まって深呼吸をした。
友人から整体治療院を勧められ、テレビ番組で「ゴッドハンド」と紹介された治療院に電話をかけると、「4年先まで予約でいっぱい」と、断られた。泣く泣く受話器を置いた直後に今度は院から電話がかかってきた。
「たまたま来週の水曜日、午後1時なら空いています」