<5>新型コロナはなぜ全身に血栓症を起こす?2つのパターン

公開日: 更新日:

 実際、新型コロナウイルス感染症ではこのような血管での激烈な炎症、血小板の活性化、内膜の障害と機能不全、血流停滞などによる血栓症が死因に直結することが国際多施設研究で示されている(米国心臓病学会誌JACC・4月)。

 この病気による重症化にサイトカインストームと血栓症が関わっているのは間違いない。

 すでに国際止血血栓学会は、新型コロナウイルス感染症の患者に対して、血小板、血栓が溶けたときにできるD―ダイマー、血液凝固因子であるPT(プロトロンビン)やフィブリノーゲンのチェックを推奨している。今後は、肺炎などの呼吸器疾患だけでなく血栓症の監視と予防が必要で、予防的抗血栓剤の使用も検討されるべきだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド