網膜円孔・網膜裂孔<1>眼鏡店のススメで眼科医院へ
高野さんはそうした風評を信じ、眼科医の診察から足が遠のいていた。
しかし、コンビニでタバコを購入する時も、銘柄に振られた商品番号がぼやけて読めないという煩わしさが続いていた。
夏の盆休み、重い腰を上げて、自宅近所の眼科病院に診察の予約を入れた。
待合室で診察を待つこと小1時間。その間、座ったまま、ペンライトで眼を診察され、瞳孔を開くという点眼薬も挿入された。
さらに15分の間を置いて再度、ペンライトで眼の瞳孔を診察される。先に、通常の視力検査を済ませてから、「高野さん、診察室にどうぞ」と、院長と看護師が待機する診察室の椅子に座らされた。まな板の鯉になった心境である。