【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話
平井堅、CHEMISTRY、JUJUら人気アーティストを多く手掛け、EXILE「Ti Amo」で日本レコード大賞、天童よしみ「帰郷」で日本作詩大賞を受賞した松尾潔。今月24日に発売されるアヤ・シマヅ(島津亜矢)のアレサ・フランクリンのカバーアルバムなどをプロデュースする一方で、小紙コラム「松尾潔のメロウな木曜日」でもおなじみの彼が、往年のアイドルと対談するシリーズ第3弾は、同学年のヒロイン南野陽子。その第3回(最終回)です。
■同級生には本田美奈子、岡田有希子が
松尾 実はこの対談、本来なら昨年末に行う予定でした。それが、南野さんの身辺で大変なことが起きまして……。その後、離婚されて環境に変化もあったと思うけど、どうですか、いくぶん落ち着きました?
南野 その節はご迷惑をおかけいたしまして、申し訳ありません。大変でしたが、最近ようやく落ち着きました。それでも、まだ言えないこともたくさんあるんですけど……。しかし、39年も芸能界にいますと「いろんなことがあるなあ」などと思ったりもして。
松尾 お察しします。「いろんなことがある」……そうですよね。人生はいろいろです。そういえば、冒頭で同学年の話をしましたが、「同級生で先輩」の方もいれば「同級生でデビューも同期」の方もいますよね?
南野 いますね。例えば、仲良しだった(本田)美奈子.は「学年もデビューも同期」でした。新曲が出るたびに車のカセットで聴かせてくれて「美奈子らしくていいね」「どんな衣装で歌うの?」なんて聞いたりして……。時にはウォークマンでイヤホン1本ずつ耳にして、一緒に聴いたりもしてました。
松尾 それ、恋人やん(笑)。その流れでお聞きすると、岡田有希子さんは「同級生で先輩」になりますね?
南野 まさにそうです。ユッコは1984年デビューで、私が上京したときはすでにキラキラのアイドル。「わ、岡田有希子ちゃんだー」って思ったものです。同じクラスでしたし。