乳がんとお金(1)在住地域の助成金をチェックし必要に応じて速やかに申請
昨年12月、定期検診で訪れた乳腺クリニックで乳がんのステージ1と診断された。
当然大きなショックを受けたわけだが、命の心配もさることながら、最も頭を悩ませたのがお金についてだ。50代、配偶者・子供なし、フリーランス。貯金は多くない。
会社員であれば、病気による休業に対し、加入している健康保険から給与の3分の2程度を支給される「傷病手当金」があるが、個人事業者にはそういったものがない。生検などの検査ですでに5万円以上かかっており、今後もし働けなくなったとすると、治療費はおろか、生活費にも困る可能性がある。
まずチェックしたのが住んでいる区の情報だ。インターネットで「○○区 がん 助成金」で検索すると、がんの治療に伴う脱毛や乳房の切除などを行った場合、ウィッグや人工乳房、補正下着などの購入費用を助成してくれるシステムがあるとわかった。ただし、上限は10万円で、生涯で申請できるのは2点のみなので吟味が必要だ。
さらなる情報を求めて区の保健センター内の「がん情報コーナー」に行った。対応してくれた現役の看護師によると、区から受けられる助成金は前述のものだけ。ただ、「限度額適用認定証」を教えてもらったことは大きかった。