網膜円孔・網膜裂孔<2>自分では「白内障」を疑ったが…

公開日: 更新日:

加齢で網膜に穴が開いた

 埼玉県内に住む高野稔さん(仮名、70=自営業)は、盆休みを利用して、自宅から徒歩でも行ける近所の眼科病院を訪ねた。

 1年ほど前から新聞の文字がぼやけて読みづらいという症状が続いていたからである。

 視力が急激に落ちている原因は、中高年に多い「加齢性白内障」ではないかと疑った。

 最初に視力の検査があり、その後、待合室で、瞳孔を開く点眼液(ネオベノール)を挿入され、約10後に診察室に入った。

 丸い椅子に座り、機器に顔を近づけてあごを固定する。担当医師から、

 「では右の眼から診察していきましょう」

 と、言われ、レンズを通して眼に強い光が当てられた。

 眼を正面に向けたままの状態で、「目線を上に、下に、右、左に、斜め左、斜め右」と指示を出され、眼をグルグルと動かす執拗な診察である。

 「検査項目が多いですから。少し我慢してください」と、言われて、右目の診察が終えると、こんどは左目に強い光が当てられた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」