顔が「白い」と夫に言われ…東ちづるさん胃がん克服を語る
仕事もボランティア活動もなくなり、「明日までにこれをしなきゃ」ということもないから、朝までダラダラ映画を見たり、お酒を飲むことが増え、不安や不満もたまる一方。食の乱れやストレスはがんのもとだと知っていたのに、「自分はがんの家系でもないし、健康だから大丈夫」と過信していたのです。
ある意味、胃潰瘍になってよかったと思っています。そして、見過ごされてもおかしくないほどの初期がんを見つけていただいたことに感謝しています。入院したのはコロナ病棟のある病院だったので、本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。
内臓を休めることも必要だと思い、今は1日のうち12時間以上は胃に何も入れない時間をつくっています。入院中に経験した2~3日のファスティング(断食)も体に良いと感じ、月1回の習慣にしようと考えています。
まだ実践していないですけど(笑い)。
(聞き手=松永詠美子)
▽あずま・ちづる 1960年、広島県生まれ。会社員を経て25歳で芸能活動をスタート。女優、司会、講演、執筆など多彩に活躍し、骨髄バンク、ドイツ平和村、障がい者アートなどのボランティア活動も約30年続けている。2012年に一般社団法人「Get in touch」を設立し、誰も排除しない社会を目指し活動している。