今冬のインフルエンザ大流行を懸念する声が…医師が解説

公開日: 更新日:

 それがなぜ、いまインフルエンザの脅威が語られるのか? その理由のひとつにウイルス干渉がある。昨年は新型コロナウイルスの活動が活発でインフルエンザウイルスの動きを抑えつけていたが、ワクチン接種で新型コロナの動きが抑えつけられれば、インフルエンザウイルスが暴れ出すのではないか、というのだ。

「あるウイルスが流行すると他のウイルスが流行しないことを『ウイルス干渉』と言います。あるウイルスが先に感染すると宿主に吸着するためのレセプター(受容体)が独占されたり、感染による免疫応答などにより他のウイルスは感染しづらくなるからです。例えば風邪の原因であるライノウイルスは年中流行しますが、インフルエンザウイルスが流行する冬は感染者が減ることが知られています」(林院長)

■ヒトの免疫が弱体化している可能性

 また、世界中で行われているマスク、手洗い、ソーシャルディスタンスなどの新型コロナ対策はインフルエンザの感染拡大防止にも役立ってきた。ところが、ワクチン接種で安心した人が旅行したり、大声でしゃべったり、マスクなしで自由に行動したりすると、新型コロナは抑えられてもインフルエンザ感染は広がる可能性がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ