だだちゃ豆シーズンになると血糖コントロールが悪くなるのは…
しかし、よくよく話を聞いて分かりました。患者さんの身内にだだちゃ豆の生産者がいて、8月半ばのシーズン時、大量にだだちゃ豆をくれるそうです。
その患者さんはだだちゃ豆が大好き。自分でもスーパーで見かけたら即購入し、だだちゃ豆が手に入る間は、毎晩、どんぶり1杯ほどのだだちゃ豆をビール片手に1人で食べてしまうそう。「一年のうちで一番楽しみな時期なんです」と患者さんは言います。
枝豆はタンパク質が豊富で、食物繊維、ビタミンB1・B2、葉酸、鉄、カリウムなどの栄養素が含まれているので、普通に食べている分には問題ありません。でも、その患者さんの「どんぶり1杯」は明らかに食べすぎ。だだちゃ豆のシーズンにはHbA1cが上がると分かってからは、シーズン前になると注意を促すようにしました。
幸いなことに、だだちゃ豆のシーズンはとても短い。そこで患者さんは、その時期だけは存分にだだちゃ豆を楽しむ。その代わり、ほかの糖質の食品の量を減らし、ビールも我慢。さらに運動量を少し増やすことに。結果、HbA1cを保てるようになりました。