被検者に対して、就寝時に使用している枕の高さが調査され、椎骨動脈解離との関連性が分析されています。なお、枕は高さが12センチ以上で「高い枕」と定義されました。
その結果、高い枕を使用していた人は、椎骨動脈解離と診断されていない人と比べて、診断されていた人で多いことが分かりました。
両者の関連性を統計解析したところ、高い枕の使用で椎骨動脈解離の診断が2.89倍、統計学的にも有意に上昇しました。
論文著者らは、高い枕の使用による椎骨動脈解離を「殿様枕症候群」と名付け、何げない睡眠習慣が脳卒中の危険因子となり得る可能性を指摘しています。