「糖」を過剰に摂取すると物忘れが進むのはなぜか?
認知症が進行すると、記憶力だけでなく全身の筋力も衰えます。転倒すると寝たきりのリスクはもちろん、誤嚥を起こすと最悪のケースでは死に至る危険性が高いです。
急激な認知機能の低下を防ぐためにも、家族は本人に異常な糖分摂取の習慣がないかチェックしてください。不摂生をしているのであれば、原因となる食べ物の摂取を控えてもらう必要があります。前出の女性は、栄養ドリンク剤の摂取を控えたところ、急激な認知機能の低下は見られなくなりました。
ほかにも、ビタミンやミネラルは認知機能や思考力を維持させると報告されています。ご家族が料理される際は、なるべくビタミンやミネラルを多く含む野菜や果物、海藻類や小魚、豆類、肉類を意識した食事メニューを心掛けるようにしましょう。
▽園田康博(そのだ・やすひろ)1986年昭和大学医学部卒業後、昭和大学第三内科入局、亀田総合病院、蒲田内科クリニックを経て、2015年東京メモリークリニック蒲田を開院し、院長を務める。