掃除中に背筋を伸ばしたら腰痛としびれ…歩くのもつらい中で老老介護

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「2年前、掃除をしている時に背筋を伸ばしたら、強い腰痛とともに左下脚にしびれが走って……」

 こう訴えるのは、81歳の女性。腰痛としびれで歩行も困難な状況の中、同年代の旦那さんの介護をなさっているとのことです。

 昔から腰痛持ちで、6年前に胸椎を圧迫骨折。3年前に自宅の引っ越しで荷物を運んだ時、腰の調子がグッと悪くなったと話されました。

運動量が多くなると腰痛がひどくなります。整形外科で痛み止めの注射や点滴を打ってもらったり、薬をもらったりしましたが、痛みが和らぐ程度です。鍼灸院にも行ったことがあるんですが、その時はいいものの、すぐに調子が悪くなります」

 MRIの結果は、主病名が椎間板変性症で、副病名がすべり症。すべり症は原因別に大きく3つに分けられます。生まれた時から背骨の発達に問題がある「形成不全すべり症」、本来であれば固定されている椎骨が外れてしまう「分離すべり症」、加齢などによる椎骨の劣化が原因となる「変性すべり症」です。

 中でも「変性すべり症」が症例としては最も多いとされています。主な症状はこの患者さんのように、腰痛や下肢のしびれ。さらに安静時には無症状のことが多いのですが、長時間歩くと腰痛となり歩行障害となることも挙げられます。

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