不妊外来から見える治療の現状(2)新生児の9人に1人 日本は体外受精大国
とはいえ、治療には期限がありますし、リスクもゼロではありません。
「体外受精は、人工授精などと比較すると妊娠する可能性が高い一方、体への負担が大きくなります。卵巣出血、卵巣過剰刺激症候群や異所性妊娠(子宮外の妊娠)が起こる可能性があります。とくに卵巣過剰刺激症候群は、重症化すると呼吸不全や血栓症などの合併症が出ることもあります。40歳を過ぎて行う場合は、将来の人生も考え、医師と相談しながら慎重に選択することが重要です」(大石医師) =つづく
(医療ジャーナリスト・油井香代子)