希少価値高まる五反田で「エスニック風の豚スジ煮」とホッピーをぐびり
五反田(品川区)①
今回の舞台である五反田は昭和的なエリアが残っている数少ない街のひとつだ。
ここ数年で開発が進んで、でかいビルが乱立。どぶ川といわれていた目黒川は鷺が舞い降りるなど、きれいな川に変身した。昔の闇市的エリアは一掃されたものの、まだまだそのころのにおいが感じられる店も残っている。その代表的な店「かね将」をのぞいてみることにした。
第二京浜沿いの大きなパチンコ屋の裏手に古い飲み屋が並び、「かね将」はその中心的存在。夕方4時半開店と同時に満席になる人気店だ。創業は昭和58年。焼きトンを中心にスタートしたが、料理好きでアイデアマンのオーナーがいろんなつまみを作り、それが次第に人気に。
オーナー自身も食べ歩きが大好きとのこと。アタシの顔を見るなり、「最近うまい店見つけましたか?」。情報収集に余念がない。で、うまいものに出合うと自分なりにアレンジして店頭に。牛スジトマト煮込みもそのひとつ(小は360円)。
でも、アタシの好みは豚スジ煮(380円)の方。これが似て非なるもの。味付けがエスニック風とでもいうのか、隠し味にナンプラーが入っているんじゃないかな。これをつまみにホッピーをぐびり。ホッピーは中(250円)と外(290円)が別々に来るから自分で濃さを調節できる。