武蔵新城「千年温泉」で3セット完走 汗吹っ飛び、サラッサラの肌に驚いた
「ここの熱さはめちゃまろやかっス」
バラエティー豊かな風呂を満喫したら、そろそろサウナタイムの始まりでーす。ビート板を手にドアを開けると、Y君がヒノキ造りのL字2段ベンチ上段での~んびりしていて、「ここの熱さはめちゃまろやかっス」といい表情。その隣に座り、さぁ汗を流そう。
入り口近くにあるガス遠赤外線サウナヒーターは78度設定だが、温度計は80度弱。ヒーターは特殊な蒸発皿を設置し、室内の湿度は25~35%に保たれている。体にやさしいコンフォートサウナにホッとした。定員12人。
先に堪能したY君は部屋の隅にある5分計を2回ひっくり返したらしく、ご機嫌な満足顔で退室した。ならば、ボクは12分計1周頑張ろう!
気合を入れたはずなのに、どんなに輻射熱がまろやかでも、そこに5分もいるとダラッダラの汗が流れてきた。それでもガマンを貫くつもりが、同じく10分でチーン。まぁ、58歳、これくらいがちょうどいい。
レインシャワーで汗を流し、やや広めの水風呂へ。浴槽底は3段になっていて、最深部は水深90センチほど。チラーで17度の軟水バイブラはまさに至福だった。「暑い日にはマジ天国やね~」と先に漬かっていたY君と仲良く癒やされた。
2セット目も10分、3セット目は負けん気を振り絞り12分計1周完走。ブクブクで火照りを取ってから、石庭の椅子に座りドヤ顔でととのった。汗は吹っ飛び、サラッサラの肌に驚いた。
着衣後、券売機で生ビール480円を購入。小粋なジャズが流れるカジュアルなロビーのソファでY君と乾杯。「ぷへー」。涙モノにウマいキンキンの黄金ガソリン2杯に火がついた2人は駅近の飲み屋街へレッツラゴー。ぶらりプチ旅にはもってこいの銭湯だった。
(イラスト・文=太田由紀)
■「千年温泉」
(住)神奈川県川崎市高津区千年新町20―4
(℡)044-766-6240
(営)平日14~24時
土日祝11~23時
定休日・金曜日