著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(161)「今さら、そんなこと言われても。供述は真実・真相と確信」

公開日: 更新日:

「そんなこと言われても、裏も取れない話」

金丸信前秘書の生原正久氏(C)共同通信社

 金丸信の金庫番秘書、生原正久から、東京佐川元社長、渡辺広康が運んできた5億円闇献金を「親父の指示で受け取った」との、金丸本人の帰属に結び付く供述調書を取った特捜部。だが、その後は生原の抵抗に手を焼く。

 しかし、見方を変えると、「金丸の指示」供述は、同時に、金丸と生原がカ…

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