大阪万博 「弁当持ち込みNG」で飲食店は行列確実…05年愛知万博では来場者の苦情でOKに
■テーマのSDGsにそもそも反する
万博協会は1日あたり約10万~20万人の来場者を想定している。各種パビリオンが飲食店を1店舗は設ける大甘試算でも、飲食販売店を含め1店舗につき1日あたり、ザッと500~1000人が殺到する計算だ。ランチやディナー時の行列は避けられない。
大阪万博は、食品ロスの削減やマイバッグ利用の推進など環境に配慮したSDGsもテーマのひとつ。
家庭で用意した弁当なら食品や容器のロスは減る。弁当持参の方がよほどエコではないか。万博協会に疑問を投げかけると、「SDGsの観点ではおっしゃる通りだと思いますが、やはり食中毒のリスクや検査物の増加が懸念されます」(広報担当)と答えた。
万博の前売りチケットの販売実績は、販売開始から今月10日までの約6週間で17万7736枚。約1週間あたり3万枚と、販売開始当初の週5万枚よりもペースダウンした。現状のままでは1400万枚の目標達成に8年9カ月を要する。
チケットは全然売れず、行けば長蛇の列が待っている──。こんな万博はイヤだ。