朝日新聞「自民裏金」での新聞協会賞に「辞退せよ」殺到の理由…「しんぶん赤旗」社会部長もXで苦言
立法府の与党国会議員が長期間にわたって、常習的、組織的に裏金を作り、いまだに納税の動きすら見られないという前代未聞の裏金事件。今もなお国民の怒りはくすぶり続けており、近く行われる自民党総裁選はもちろん、次期衆院選でも有権者の投票行動を左右するといわれる。「社会に強いインパクトを与えた」のは間違いないだろう。
ただ、この裏金問題はもともと日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が報じたのが発端だ。そして、その報道後、神戸学院大学の上脇博之教授(66)が派閥の政治資金収支報告書などをコツコツと調べ、情報公開請求などを併用しながら明らかにした。
■朝日新聞の新聞協会賞に疑問の声が出るのは初めてではない
しんぶん赤旗の社会部長もX(旧ツイッター)にこう投稿していた。
《自民党派閥の裏金は、「しんぶん赤旗」日曜版が2022年11月6日号でスクープしました。「朝日」が自民裏金報道で新聞協会賞とのことですが、「赤旗」から1年以上遅れた23年12月に出しています。しかも東京地検特捜部の動きをうけた記事です》