朝日新聞「自民裏金」での新聞協会賞に「辞退せよ」殺到の理由…「しんぶん赤旗」社会部長もXで苦言
日刊ゲンダイ(2017年3月17日付)「注目の人直撃インタビュー」でも木村氏は、国有地売買を巡る情報公開請求の経緯や報道されるまでの苦労をこう語っていた。
「(土地売買問題を知らせる)3万枚のビラを作って市内を中心に配りました。籠池(泰典)理事長宅の郵便ポストには特別サービスで3枚ぐらい入れたと思います。ただ、豊中市だけで17万世帯もあるため、これではラチが明かない。じゃあ、マスコミに情報提供しようと。当初はなかなか報道されませんでしたが、売買金額の非公表の件で国を提訴して会見を開けば、どこかのメディアが取り上げてくれるかもしれないと考えました。結果、もくろみ通りといったら失礼な言い方ですが、大きく報道された。そういう流れです」
「マスコミに情報提供しよう」「当初はなかなか報道されなかった」「どこかのメディアが取り上げてくれるかもしれない」とされていた内容なのに、なぜか朝日は「粘り強い取材で洗い出された「事実」」と自画自賛しているから謎だ。
もっとも、新聞協会賞の対象はあくまで加盟社限定。いわば「業界賞」だ。とっくに他で報じられているスクープであっても、それが加盟社以外であれば構わないというスタンスなのかもしれない。