吉村洋文府知事しつこく大阪都構想「3度目の挑戦」示唆…2度「NO」なのに執着するワケ
「都構想の実現にはまず、府・市議会が制度案を承認する必要があります。それから住民投票にかける。府・市議会は維新が過半数を占めており、新制度案を出したら承認されることは、ほぼ間違いありません。『民主的なプロセスを経て』と言っていますが、要するに形式的な手続きを踏まえると言っているに過ぎず、事実上、『3度目の挑戦』を表明したも同じです」(ジャーナリスト・横田一氏)
大阪の住民から2度も「ノー」を突き付けられた都構想に、こうまでこだわるのはなぜなのか。
「端的に言って、他に目玉政策がないからでしょう。先の衆院選で維新は国政政党化どころか、地域政党を脱しきれないことがハッキリしました。都構想は地域政党たる維新のアイデンティティーですし、大阪万博やカジノ以外に唯一、アピールできる材料です。今さら都構想を引っ張り出してきたのは、国政政党としてよりも、地域政党として生き残りを図るという決意表明とも受け取れます。都構想に何度も挑戦して税金を無駄遣いしては、『身を切る改革』『無駄削減』も看板倒れです」(横田一氏)
しつこい人は嫌われまっせ、吉村サン!
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前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が来夏の都議選に向け地域政党をつくることを表明した翌日、吉村氏が「ぜひやってもらいたい」と応援コメント。その狙いと危うさとは……関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。