東條陸相の「矛盾した論法」に近衛首相は反論できなかった
![話し合いが持たれた荻外荘の外観。現在は日本政治史上の重要な場所として国の史跡に指定されている(1945年撮影)/(C)共同通信社](https://admin.nikkan-gendai.com/img/article/000/269/655/2b1eb2f695c12a68b86c224018202d0d20200227132358431_262_262.jpg)
東條陸相は、近衛首相と豊田外相、それに及川海相の説得に反論している。その論法は次のようなものだった。
「外交交渉をまとめる確信があるなら、戦争準備はやめる。しかし確信がなければ、やめるわけにはいかない。外交だけというのでは問題である」
いわば開き直りである。豊田は…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り816文字/全文956文字)
初回登録は初月110円でお試し頂けます。