著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

東條英機と松岡洋右を内閣に起用した近衛文麿の計算違い

公開日: 更新日:

近衛の大きな失敗

第2次近衛内閣(前列中央が近衛文麿、2列目の左端が東條英機、同右端が松岡洋右=昭和15年7月22日、首相官邸)/(C)共同通信社

 昭和15(1940)年という年は日本にとって岐路に立った年である。この年に日本は国策の方向を明確にして、翌年からの太平洋戦争への道筋をはっきりと示した。米内内閣は海軍の出身らしく陸軍の主張するドイツ、イタリアとの三国同盟に反対したし、アメリカ、イギリスとの対立を避けたいと思って…

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