ムジナ三兄弟の“三男”維新が与党入りに猛チャージ! 自民・規制法再修正案への抵抗はヤラセ

公開日: 更新日:

 自民党の裏金事件に端を発した政治資金規正法の改正案をめぐるドタバタは、目も当てられない。政権浮揚と9月の党総裁選再選しか頭にない岸田首相のトップダウンで先週末に与ゆ党合意したはずが、土壇場で日本維新の会が反発。自民が泣きを入れて4日の審議は流れた。その舞台裏は絶望的だ。自公の“再婚”がデキレースなら、維新の抵抗はヤラセ。同じ穴のムジナ3兄弟の正体見たりだ。

  ◇  ◇  ◇

 党首会談を終えた維新の馬場代表が「わが党の考えが100%通った」とエビス顔を見せた3日後。規正法改正案を審議する衆院政治改革特別委員会は、大荒れだった。維新議員が「合意を反故にするなら(自民案に)賛成できない。明確に反対する」とスゴんだため、自民は法案の再々修正に奔走。ブラックボックス化している政策活動費について「10年後に領収書、明細書とともに使用状況を公開」とする対象を「50万円超」から「全支出」に手直し。ゴタゴタの結果、セット済みだった4日の委員会採決を見送り、岸田首相が描いた衆院通過シナリオは2回もオジャンになった。

「自維協議は茂木幹事長と藤田幹事長、首相側近の木原幹事長代理と遠藤国対委員長の2ラインで進められてきた。採決目前のマサカのちゃぶ台返しに自民国対が大汗をかく中、協議を主導する遠藤氏は余裕綽々。〈『反対するかも作戦』効いてよかったわ〉と漏らしていた。会見では自民の再々修正案に〈自信を持って賛成したい〉と力を込めていました」(野党関係者)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  2. 2

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  3. 3

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ

  4. 4

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 5

    江藤拓前農相は米高騰の“黒幕”には使い勝手がよかった

  1. 6

    シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(14)日本陸軍は使いづらい兵隊を激戦地へ懲罰召集していたのだった

  2. 7

    ピンチヒッター進次郎農相にのしかかるコメ高騰対策「2つの大難題」…農林部会長時代は改革にことごとく頓挫

  3. 8

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋

  4. 9

    候補者調整が終わり、参院選大勝が見えた国民民主党だが…玉木代表が抱えた“爆弾”の正体

  5. 10

    暴走する進次郎コメ担当大臣ブチ上げ 備蓄米放出「随意契約」は「大混乱生む」と専門家が危惧

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由