著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

終戦後、東條英機は一転してアメリカを礼賛した

公開日: 更新日:
日独伊三国同盟締結で乾杯する東條英機陸相(左)ら(1940=昭和15=年9月27日)/(C)共同通信社

 東條英機元首相の自決未遂について、もう少し記述しておこう。私自身、詳細に調べたことがあるので、その後の様子には詳しい知識を持っている。太平洋戦争をはじめ、そして戦時下を指導した人物として、その像は歴史的に正確に記録しておかなければならないと思うからだ。最初に結論じみた話を記述す…

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