国民民主×維新で繰り返される醜悪な綱引き…だから石破首相は妙に余裕シャクシャク
またしても手柄取り合戦
国民民主と維新は「対決より解決」で張り合っている。“元祖”の国民民主は、古川代表代行が4日の年頭記者会見で「具体的な政策ごとに協議し、実現を目指す」と発言。維新の前原共同代表も4日、「少数与党の国会で単に反対するのではなく、政策の実現を図る」と強調していた。
「現状123万円となっている年収の壁の引き上げについて、玉木代表(役職停止中)が『150万円以上は絶対だ』と、もともと要求してきた178万円から下げたのも落としどころを探してのことだろう。最終的に引き上げられなければ、政策実現できなかったということになり、国民民主の支持率が下がる。自民はそこをよくわかっているから、最後に国民民主のメンツを保つ形に持っていく。その交渉で維新の存在をちらつかせる」(前出の自民党関係者)
維新は維新で支持率ジリ貧。今夏の参院選に向け、存在感を示して党勢を回復させたい。そこをわかったうえで、自公は維新と教育無償化に関する実務者協議を年末にスタートさせている。
結局、国民民主と維新が手柄取り合戦でしのぎを削り、自民は両方を取り込んで、新年度予算案成立? 昨年末と同じ光景が繰り返される。石破首相が余裕をかますわけだ。
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裏金問題は逮捕者まで出す大事件だったにもかかわらず、国会質疑ではノラリクラリとはぐらかす自民党の面々。厚顔無恥な姿勢から「ゾンビ政党」などと揶揄する声も出たが、「死んだふり」は長くは持たなかった――。●関連記事『【もっと読む】ゾンビ政党の本領発揮!自民党で進む議員グループ化に《新たな派閥づくり》と国民怒り』で詳報している。