トランプ政権が独裁へ一直線!AP通信の取材禁止で大騒ぎだが…日本首脳の会見も構図は似たり寄ったり
■挙手していない記者が指名され、質問前から首相が「回答書」をめくる
例えば首相会見だ。官邸で行われる会見は新型コロナ禍を理由に2020年4月から出席者の人数制限が行われ、それまで約130席あった記者席は30席弱に。この結果、フリーや雑誌記者らは会見に出席しにくくなった。
その後、新型コロナが感染症法上の位置付けが5類に移行したため、50席弱まで増加したが、閉鎖的な空気は相変わらず。
第2次以降の安倍政権や菅政権、岸田政権では司会者が質問する記者を指名。フリーや雑誌記者がどんなに挙手しても指されない一方で、なぜか挙手していない記者の名前が呼ばれ、質問する前から首相が「回答書」をめくって準備を始めるといったコントのような場面もあった。
こうした政府、官邸の姿勢は一部のメディアに対して実質的な「取材禁止」を強いているに等しいだろう。芸能界引退を表明した中居正広(52)の女性トラブル問題でフジテレビが最初に開いた最初の会見も、出席者を制限して批判の声が出ていたが、これも同じだ。
■関連記事
-
声を放つ 当事者の証言 三菱銀行立てこもり事件の犯人が通った酒屋の店主「月に1回くらい来て高い酒を注文していくんですわ」
-
保阪正康 日本史縦横無尽 シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(78)「天皇を免責するためには、あなたの証言が重要である。自殺はしないように」(下村定陸相)
-
保阪正康 日本史縦横無尽 シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(77)東條英機は戦陣訓をつゆとも意識せずに自決を図った
-
韓国で6.3投開票「李在明大統領」に備えよ (下)韓国で「国民」は、統合ではなく分断の言葉となった…深まる溝は埋まるのか
-
保阪正康 日本史縦横無尽 シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(76)法規よりも東條陸相の示達が優先しようとした傲慢さ
-
韓国で6.3投開票「李在明大統領」に備えよ (中)再び懸念される日韓関係「冬の時代」の到来…カギを握るのは「トランプ関税」