シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(32)隣組の班長は「小役人」でもあった

隣組のイメージは、硬軟両面がある。それをもう少し詳しく述べよう。
まずこの隣組は、歴史的に見るならば、国が国民を指導、管理、そして支配するという意味でもあった。国家の意思を末端まで伝えようとする巧妙な組織であった。大体が10戸から20戸の家族を隣組の一つの班として、内務…
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