東京・新橋でベロ酔い客から数千万円…客引き窃盗グループのあくどいやり口
■「シグナル」使い役割分担
すでに泥酔状態だった男性が、酔いつぶれて路上に横たわっている隙に、男性の上着ポケットからキャッシュカードが入った財布を抜き取った。午前5時50分ごろ、鈴木容疑者が別のコンビニに行き、先ほど確認した暗証番号を入力し、男性の口座から19万4000円を引き出した。
事件当日、被害男性が警察に相談し、周辺の防犯カメラの映像などから、4人を特定した。
「逮捕された4人は知人の紹介で知り合い、秘匿性の高い通信アプリ『シグナル』でやりとりをしながら、犯行に及んでいた。4人以外にも窃盗に関わった仲間がいるとみられ、『声かけ役』など、毎回、役割を変えながら、昨年秋ごろから十数件、窃盗を繰り返し、被害総額は数千万円に上るとみられている。メンバーは、新橋駅周辺を拠点とする客引きやスカウトなどで構成され、犯行に使われた飲食店はグループと何らかの関わりがある可能性もある。警察はメンバーがトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)とみて、調べを進める」(捜査事情通)
客引きとして酔客に接触し、プチぼったくりをした上、根こそぎ現金を引き出すとは、やり口があくどい。