恵比寿に集結した“悪質スカウト”をまとめて摘発した警視庁の本当の狙い
「恵比寿にはきれいな女の子がたくさんいて、スカウトしやすい」
こんな情報をもとに都内各地からスカウトが集結し、夜ごと、「スカウト合戦」を繰り広げていた。
東京都渋谷区の「JR恵比寿駅西口」付近で女性をキャバクラなどに勧誘したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は19日、自営業の山本達也(33)、介護士の浅田貫志(34)、無職の小林一穂(24)、飲食店従業員の門脇隼人(24)らスカウト活動をしていた6容疑者を都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕した。
スカウトは昨年8~11月の午後7時から9時ごろ、恵比寿駅西口の歩道や改札前コンコースで通りかかった女性に声をかけ、キャバクラやラウンジで働くよう、しつこく迫った。
「6人は同じスカウトグループに所属していたわけではなく、恵比寿に行けば女性が引っかかると聞き、わざわざ遠征に来ていた。6人は居住地も仕事もバラバラで、それぞれ別の日時に恵比寿を訪れ、女性をスカウトしていた。多い日には10人以上のスカウトが改札付近に立ち、駅から出てきた女性に片っ端から声をかけていた。山本などは100メートル以上にわたって女性につきまとい、『時給5000円だけど、どう』と口説き続けていた」(捜査事情通)