JFA専務理事 原技術委員長が「兼務」でこれだけのプラス
空席だった日本サッカー協会・専務理事を強化担当技術委員会の原博実委員長(55)が兼務することになった。
「日本代表強化のための人事だが、イメージアップの目的もある」と某マスコミ関係者が続ける。
「元会長・川淵氏のお気に入りだった前任者・田中道博氏は協会内での傲慢な行動で孤立し、さらにはセクハラ疑惑をメディアに報じられ、体調不良を理由に10月に退任した。サッカー協会の大仁会長、田嶋副会長は『セクハラはなかった』と言明したが、飲食店や地方協会懇親会での立ち居振る舞いから“限りなくクロ”に近かった。後任は“明るくて清新なイメージ”が望まれた。そこで元日本代表のストライカーにして浦和、FC東京の監督を歴任した原さんに白羽の矢が立った」
今回の人事は、半年後に迫ったブラジルW杯で日本代表が《初のベスト8入り》を狙う上でもプラスになる。
「日本代表は来年3月5日、国立競技場でニュージーランドとテストマッチを行い、5月下旬にも埼玉でテストマッチが予定されている。ザッケローニ監督は《W杯までにもう1試合消化したい》という意向があり、きっちりサポートしたい原さんが実務面のトップに就任したことで《外国から代表チームを招聘(しようへい)するのに必要なカネをスムーズに用意できる》ようになった。あとブラジルW杯期間中のベースキャンプ地がサンパウロ州イトゥ市内のリゾート地に決まったが、滞在中のホテルの仕様、食事などがより一層豪華になるともっぱらです」(前出関係者)
イトゥ市に移動後、W杯開幕前に他出場国と折衝してトレーニングマッチを行う予定だが、「ギャラをアップすることで対戦相手を“選べるように”なる」(サッカー記者)。環境は整って、日本代表はいよいよ言い訳ができなくなる。