大補強アダで死球続出…ソフトバンク打者は「鎧」が必要!?
いつケガ人が出てもおかしくない。
開幕以来、野手への死球禍に苦しんでいるソフトバンク。4日の試合こそぶつけられることはなかったものの、開幕7試合で6死球は12球団最多。
3日の日本ハム戦ではヒザにぶつけられた柳田が激高。ヘルメットを地面に思い切り叩きつけるや、マウンド上の谷元を睨みつけて向かっていこうとした。両軍の選手、コーチ陣が止めに入った後も柳田は怒りが収まらず、依然として谷元に鋭い視線を送っていた。
特に報復死球などは無関係だった場面。それでも今季だけで3個目の死球とあっては、柳田も感情の歯止めが利かなかったのだろう。
ソフトバンクは昨オフ、30億円もの大金をかけて大補強を敢行。昨季パ1位のチーム打率.274の打線に、オリックスの主砲で2年連続24本塁打、91打点の李大浩まで獲得した。すでにパでは頭1つ抜けた巨大戦力だけに、ライバル球団の投手も「打たれまい」と徹底した内角攻めをするのも当然だ。
もとを正せば、あまりに「やり過ぎた」補強をしたせいで、過剰に警戒されているソフトバンク。いくら相手投手を凄んでみせたところで、「そっちの戦力を考えてみろ。こっちは必死なんだ」と言われたらグウの音も出ない。
ソフトバンクの野手は鎧(よろい)を着込んで打席に立つしかない。