広島が狙う 本拠地マツダスタジアムでの“巨人潰し”大作戦
25日の首位攻防戦は、首位の広島が2位巨人をそのマツダスタジアムで撃破。巨人先発の杉内を六回途中5失点でKOし、7-3で先勝。3位に転落した巨人とのゲーム差を3に広げた。
ゲーム差うんぬんより巨人の原辰徳監督(55)にとって気になるのは「マツダ恐怖症」だ。
■天然芝がクセモノ
昨年9月にここで3タテを食らった。それ以来のマツダでの試合に敗れ、去年から4連敗。広島とは今季通算2勝2敗だが野村監督の思惑通りの展開になっている。巨人の中堅選手はこう話している。
「夏の広島はめちゃくちゃ暑い! 甲子園も暑いけど、体感気温は40度を超える。涼しいドームに慣れているから行きたくない球場。それと、メジャー式の日本では数少ない内野の天然芝がクセモノ。打球が死ぬし、バウンドが変わることもあってゴロをさばくのが難しい。内野はみんな神経を使っている」
まだ4月だから暑さは関係ないだろう。別の選手は「真っ赤なスタンドの熱気と熱狂的カープファンのヤジが結構凄い。甲子園の阪神ファンも凄いけど、関西弁より広島弁の方がきつくて戸惑うところはあります」と話す。
広島はホームで今季9勝2敗と確かに強い。試合前に「広島はバランスがいい」なんて余裕をかましていた原巨人を、さらに突き放しそうな気配だ。