ギリシャ戦の切り札 「本田と大久保で“Wゼロトップ”」提言
日本代表のザッケローニ監督も、トロシディスを要注意人物としてチェック済み。ベースキャンプ地イトゥ市でのミーティングで映像を見せながら「鋭いクロスがピンポイントで入ってくる」と選手に伝えている。
「左サイドから仕掛けてくるFWサマラスも不気味な存在です。192センチの長身でスピード、足元の技術もしっかりしており、右SB内田、CBとして出場が予想される今野は、身長差(内田176センチ、今野178センチ)も含めてサマラスと丁々発止の結果、軍配がどちらに上がるのか、やはり大きなポイントとなります」(六川亨氏=前出)
平均身長178センチの日本に対して184・7センチのギリシャは、スピードに乗ったカウンター攻撃だけでなく、高さを生かしたセットプレーも脅威だ。CK、FKになると190センチ前後の屈強な選手が日本ゴール前になだれ込んでくる。CBの吉田と今野はスピードに難があり、空中戦を仕掛けられると内田と長友(170センチ)のSBコンビは足手まといでしかなく、185センチのGK川島も、相手のクロスに“かぶって”背後にそらしてしまう悪癖がある。日本はギリシャの鋭い攻撃を防ぎ切ることができるのか、不安材料は尽きない。