ギリシャ戦の切り札 「本田と大久保で“Wゼロトップ”」提言
■両サイドの攻防が勝敗を分ける
しかし、ギリシャといえば欧州予選(プレーオフ含む)12試合中、8試合を無失点で抑えた堅守が自慢のチーム。初戦コロンビア戦は、開始早々の失点で後半勝負のゲームプランが崩れて0―3で完敗したが、2戦目では緊張も解け、お家芸の「堅守・カウンター」で日本を脅かす。現地で取材を行っているサッカージャーナリスト・六川亨氏が言う。
「コロンビア戦途中出場のエースFWミトログルは、右膝痛も癒えているので日本戦に先発してくるでしょう。DFの背後をスパッと突いていくスピードと高さ(身長188センチ)を兼ね備えた実力派ストライカーと相対するDF吉田は、難しい対応を迫られる。コートジボワール戦で何度も突破され、2失点の原因となった左サイドの攻防もキーになる。セリエA・ローマ所属のギリシャ右SBトロシディスは、コロンビア戦でも再三再四攻撃参加して好機を演出した。攻め上がった時にマッチアップするのが、同じセリエA・インテル所属の左SB長友。イタリア組同士で対戦経験もある2人のどちらがサイドを制圧するのか、勝敗の行方に大きく関わってきます」