阪神打線をピシャリ 日ハム大谷「器用貧乏」からの脱却
確かに今季、先発ローテ入りして以降の大谷の成長には目覚ましいものがある。変化球でストライクが取れるようになっただけでなく、要所で使う140キロ台のフォークは手の内に。コンスタントに150キロを超す速球も、コーナーに投げ分けられるようになってきた。
試合後の本人が「試合前のブルペンで(球が)バラけていたし、調子自体は良くなかった。けれども、試合で修正して粘れた」と言うように、修正能力も上がった。
それもこれもプロ2年目で、体ができてきたことと無関係ではない。なんでもソツなくこなせる器用さにパワーが加わって、投手としてひと回りもふた回りもスケールアップした。
「この2年で何かが前に進み始めたね。どう成長したのかを甲子園で確認したかったと思う」とは栗山監督だ。