原委員長の“ダメ出し”はザック監督にどこまで届いたのか?

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 昨年7月に韓国で開催された東アジア杯でのこと。FW柿谷曜一朗、大迫勇也、斎藤学、MF山口蛍、青山敏弘といった若手主体で臨んだ日本代表は、初戦の中国戦で2点のリードを守り切れずに3ー3で引き分けた。

 ザッケローニ監督の目指すサッカーは、選手が若返っても攻撃的なスタイルだったが、失点の多さも同じだった。すると指揮官は第2戦の豪州戦でスタメン11人をすべて入れ替えた。

 その理由をザッケローニ監督は「トーナメントの目的は多くの選手を見ること。全員を見られないが、最大の目標はできるだけ多くの選手を見ること」と話した。

 ザッケローニ監督というのは、メンバー選考に当たってコーチ陣や日本サッカー協会技術委員会の原委員長にアドバイスを求める。もちろん最終決定は自分自身で下す。 しかし、豪州戦の総入れ替えは、原委員長が「(もし選手起用で)悩んでいるのなら(総入れ替えを)やってみたらいいんじゃない」とザッケローニ監督に進言した──と豪州戦の後になってから聞いた。

 ギリシャ戦後のメディア報道では、原委員長がザッケローニ監督と会談して「連係が微妙にずれている。距離感が合っていない」「パワープレーは日本に合わない。今まで練習していない。やっても勝てるメンバーでもない。違う方策を徹底すべき」と言ったそうだ。

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