「梨田監督にしておけば…」阪神で責任のなすりつけ合い勃発
たしかに和田監督は力量不足と言われても仕方ない。すでにスポーツ紙には、6月3日の楽天戦で左翼のマートンに守備固めを使わず、サヨナラ負けを喫したことで「不可解采配」と批判記事が出た。
リーグ戦再開を控えた前日、和田監督は「もう一度、開幕のつもりで」と円陣でゲキを飛ばした。実際の開幕では1番鳥谷、3番西岡で挑んだが、1番には西岡、3番には鳥谷を起用。再開初戦、中日に引き分けると、「開幕の試合みたいに重くなってしまった」と自ら“空回り”を認め、選手からは失笑が漏れたという。
もっとも、選手にも責任はある。29日の中日戦で三回途中9失点でKOされた能見は、6月の成績は0勝3敗。この日、登録抹消された。主将の鳥谷も、膝に不安を抱えていたこともあってか、6月は打率・250と低迷した。評論家諸氏から何度も指摘されている「勝負どころであと一本が出ない」のは、ベンチの問題だけではないだろう。フロント、首脳陣、選手…。Bクラス転落で、いよいよ責任のなすりつけ合いが始まった――。