遼ひさびさ国内ツアーVも「松山英樹との差は歴然」と専門家
■PGAのデータでも松山が遼を圧倒
それは米ツアーの数字にも表れている。松山の平均飛距離が295・3ヤード(48位)なのに対し、石川は292ヤード(67位)。フェアウエーキープ率は松山が61・43%(85位)で、石川は55・42%(164位)。アプローチに関しても松山は「50~125ヤード」「100~125ヤード」「150~175ヤード」の3部門で正確性トップだが、石川が1位なのは「75~100ヤード」の距離のみ。世界ランクも松山が14位で、石川は99位である。
「松山の場合は、飛距離があるうえに曲がりません。アプローチとパッティングもうまい。ミスショットしてもショートゲームでカバーできます。それができるのも、すべては飛距離が出ているから。ショットが良ければ、必然的にアンダーパーになる。松山が大崩れしないのは、距離のアドバンテージを生かしてうまくリカバリーしているからです。そうやって、常に首位をうかがえる位置をキープしています。松山は普段から『メジャーで勝つにはどうしたらいいか』を考えながら、試合や練習に取り組んでいますが、石川はまだそこまでのレベルではありません」(前出の菅野氏)