なぜか巨人戦で投打爆発 「最強の最下位」ヤクルトの破壊力
■重圧がないからスイングの迫力が違う
そんな打線に背中を押されるのか、12球団ワーストのチーム防御率4.88というヤクルトのズタボロ投手陣も、巨人戦に限ると4.04と改善。巨人投手陣のヤクルト戦防御率が5.70だから、貯金1が作れているだけ御の字という成績なのだ。
8月に入っての14試合で9度の2ケタ安打を記録している今のヤクルトは「最強の最下位球団」といわれている。8月に限れば8勝6敗のヤクルトに対し、巨人は6勝8敗1分けのセ5位。いってみればこちらは今、「最弱の首位球団」である。
「その1打席、その1勝がペナント争いに大きく影響してくるAクラス球団の選手には当然、これからはさらなるプレッシャーがかかる。残念ながら最下位脱出を目標とするしかなくなったヤクルトの選手とはそこが決定的に違う。重圧なくイケイケドンドンでいけるからスイングの迫力がまったく違う、と広島の野村監督も『だからこれからのヤクルトは怖い』と言っていました」(評論家の橋本清氏)
この3連戦、原監督は何度ベンチを蹴飛ばすことになるか。