「打順固定されれば…」 原采配の“被害者”巨人村田が苦悩吐露
巨人の開幕4番を務めた男にとっては苦しいシーズンになった。昨季は8月にリーグ新記録の月間46安打をマークするなど、チームトップの打率.316。オフには新たに3年総額10億円の大型契約を結び、巨人では移籍組初の選手会長に就任した。が、今季は打率.254と下位に低迷したまま。打順は一時、8番にまで降格した。悩める主砲を直撃した。
――昨年は途中から打ちまくって打率を3割に乗せたが、今年はなかなか数字が上がってきません。
「そうですね。今年はずっと悩みながらやっています。去年は特に後半にいい状態が長く続いたけど、今年は『今いいな』と思っても、それが何日かで終わってしまう。まず(好調が)1週間は持たないんです」
――昨年はグリップの位置を下げてから調子が上向きました。今年はなぜダメなんですか? 今年も打撃フォームを改造しましたか?
「変えているといえば、毎日変えています。微調整ですけど。今年打てないのは、タイミングを取る時にグリップを“2度引き”していたこと。2度も引いてしまえば差し込まれる。分かっていても、なかなか修正できなかった」