本人好調維持も アギーレ日本最大の悩みは香川のポジション
9月に古巣・独ドルトムントに復帰したMF香川真司(25)は、ポジションもマンU時代にやらされたサイドMFやボランチから待望のトップ下に入り、日本代表合宿3日目の昨8日には「香川がジャマイカ戦(10日)とブラジル戦(14日)で背番号10を付ける」ことも発表された。合宿でも香川は、水を得た魚のようにはつらつとしてプレーしているようだが、内情は違う。
アギーレ監督は、今回初招集の香川をインサイドハーフで使うと明言。これが香川とチームにフィットするかは未知数だからだ。
ジャマイカ戦の予想布陣は、1トップにFW岡崎慎司(マインツ)。左サイドにFW武藤嘉紀(FC東京)、右サイドにMF本田圭佑(ミラン)。センターハーフの3人は中央の左に香川、右に柴崎岳(鹿島)が並んでDFの前にMF細貝萌(ヘルタ)がアンカー。この布陣で香川をセンターハーフに起用すると、香川の持ち味を殺してしまう可能性がある。
香川は決して戦術理解度が高い選手ではなく、2列目である程度自由に動きながら攻撃に絡むことで、効果的な動きを見せてくれる。センターハーフに固定されると柴崎、細貝を横目で見ながらポジショニングに気を使い、武藤や左SB長友佑都(インテル)との連係も必要となる。香川が考えすぎて、本領を発揮できなくなっても不思議ではない。