メジャー先送りのオリ金子 日本人選手への“風当たり”懸念か

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 平均3時間を超す試合時間を短縮するという大義名分があるにせよ、日本人投手は黒田博樹(39=ヤンキースからFA)が平均25.2秒でワースト6位、田中は25.1秒で同7位に相当(規定投球回数に達していないため)、岩隈は24.7秒で同9位と、先発だけでワースト10に3人も入っている。田沢純一(28=レッドソックス)に至っては31.8秒だ。日本人投手を標的にしたルールとみることもできる。

阪神・鳥谷も契約交渉が長期化を示唆

 実際、今オフの移籍市場で、日本人選手は苦戦を強いられている。抜けた実績をもつ岩隈や黒田はともかく、それ以外の日本人選手となると分が悪い。中でも今オフのメジャー挑戦を目指す阪神の鳥谷敬(33)は、遊撃手が売り手市場であるにもかかわらず、契約交渉の長期化を示唆。実際のところ、メジャー契約できるかどうかすら疑問という声がある。

 今オフのFA市場はただでさえ、先発投手が豊作。シャーザー(30=前タイガース)、レスター(30=前アスレチックス)、シールズ(32=前ロイヤルズ)、サンタナ(31=前ブレーブス)ら、各球団のエース級が市場にあふれている。

 右肘の状態は万全ではないし、先発投手の金子にとって、今オフのメジャー挑戦は必ずしも得策ではない。とはいえ、断念の理由はそれだけではない。代理人や関係者から日本人投手にシビアな米国の現状をレクチャーされ、とりあえず今年の移籍を見合わせた可能性が高い――。

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