球児レンジャーズへ フェリスとの“守護神”争いで勝ち目は?
本人の決断は吉と出るか凶と出るか。カブスからFAとなっていた藤川球児(34)が12日(日本時間13日)、レンジャーズと1年契約を結ぶことが明らかになった。正式発表は日本時間15日以降に行われるメディカルチェックの結果次第だが、チーム関係者の話では「よほどのことがない限り、年俸1億~2億円+出来高のメジャー契約を結べる」という。
藤川は13年6月に右ひじ靭帯修復のトミー・ジョン手術を受けた。故障明けの今季は15試合に登板して防御率4.85。そんな右腕が果たして結果を残せるのか。
メジャーリーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏は、「平均球速が上がれば活躍できる可能性はあります」とこう続ける。
「藤川は右ひじ手術をする前(13年)に比べ、直球の平均球速が今季(14年)約2.4キロほど落ちて約146キロでした。まずはこの数字を手術前の球速に戻すことが大前提となります。トミー・ジョン手術明けの2年目は、球速が手術以前よりアップするケースがありますからね。仮に球速が戻れば、高めの直球を見せ球にして、スプリットで三振が奪える投球が出来るはずなので、全盛期の活躍が見込めます。そのためには最低でも直球の球速は148キロ以上が必要です」