<第18回>「客が入っても8億円の赤字」の放漫経営
客が入っているのに赤字なのは、要するに放漫経営が原因、北の湖理事長以下の現執行部に問題があるというのだ。
協会はいま、コストカットに目の色を変えているそうだ。例えば幕下以下の力士は地方巡業に連れていかないようにしたり、報道陣に配るご祝儀袋の紙の質まで落としたともいわれる。
一方で収入を増やすため、昨年36カ所だった地方巡業を1.5倍以上に増やす方針とか。
そうやって力士の尻を叩きまくり、出すものは1円でも出し惜しめと締め付けながら、くだんの親方が指摘するような「不透明なカネ」や「カネの不透明な使途」があるとすれば、執行部の連中の経営責任は免れない。
「このまま赤字が改善されないようなら、経営に問題があると監督官庁の内閣府がメスを入れる可能性もある」とは別の親方だ。(つづく)