<第17回>北の湖理事長は親方株の売買を合法化した

公開日: 更新日:

「売買禁止? それならなんで北の湖理事長は、いまだに理事長のイスに座ってるんだ? ありゃあ建前だよ、建前」

 ある親方が言う。

 昨年1月、相撲協会が公益財団法人に移行する際、年寄名跡、別名親方株の扱いに関する規約も変わった。協会がすべての株を一括管理、個人的な売買を禁止した。

 税制上の優遇措置を受ける組織で、定年まで働ける権利を闇で勝手に売買するなんてもってのほか。そこで協会が株を一括管理する形を取ることによって、個人間の売買を表面上、禁じたのだ。

 しかし、親方が「あくまでも建前」と言うのももっともか。新規約では親方株の保有者は、自分の後継者を選ぶ権利を有する。

 さらに後継者は前任者に「顧問料」を支払うことが認められた。新法人移行後は顧問料の名目で、堂々と個人間の売買ができるシステムになったのだ。

 顧問料については年に1度の報告義務や危機管理委員会による内容監査もあるとはいえ、身内の調査でどこまで厳しくチェックできるかは甚だ疑問。むしろ親方衆は大手を振って、弟子に株を売りつけられるようになった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議