悲願の優勝へ DeNA中畑監督「巨人から貯金5」の皮算用
「あとは投手陣が整備できれば、優勝宣言ができる。巨人の独走はありえないよ」
DeNAの中畑清監督(61)は昨年、巨人とのグリエル争奪戦を制した際に力強く言い切った。
昨季は借金8の5位ながら、セでは優勝した巨人相手に13勝11敗。リーグで唯一の勝ち越しを決めた。巨人相手の勝ち越しは実に9年ぶり。「DeNAはお得意さん」といわんばかりに見下ろされていた古巣相手に、大健闘した。
むろん今季は、例年以上に巨人からマークをされるだろう。親しい関係者に中畑監督は「今年は巨人にボコボコにされるかもしれない」と不安を漏らしているらしいが、一方で「巨人に2年連続で勝ち越すことができれば、優勝に向かっていける」と話している。今季も巨人に勝つという自信を胸に秘めているのだ。
自信の根拠は何か。それは、投手力が底上げされつつあることだろう。
「1年間やる上で大事なのはやっぱり投手力。どれだけ充実したスタッフをつくれるか。攻撃力はあるに越したことはないけど、そんなにいいバランスでチームがつくれるもんじゃないよ」