8年ぶり古巣復帰も 広島・新井に託される“本当のお仕事”

公開日: 更新日:

「久しぶりだなという感じで動いた。若いころにこの球場でみっちり鍛えられたことを思い出した」

 8年ぶりに古巣へ戻った広島新井貴浩(38)が感慨深げに言った。

 宮崎県日南市で始まったキャンプ初日。いきなりランチ特打に1時間の居残り特守をこなすなど精力的に動いた新井は、三塁のレギュラー争いにも「横一線だと思う。いいポジション争いがしたいですね」と意気込みを口にした。

 昨季終了後に阪神を自由契約になった直後、真っ先に獲得に名乗りを上げてきたのが、07年オフにFA権を行使して自ら飛び出した古巣の広島。本人が「まさか」と振り返るオファーに感激し、他の球団の話は全く聞かずに復帰を決めた。

「本人は意気に感じていますが、正直、首脳陣の期待は高くはない。昨季は阪神で打率.244、3本塁打、31打点。衰えは顕著で、代打で働いてくれれば、というのが緒方新監督の本音です」と地元放送局関係者が続ける。

「広島が新井にオファーを出したのは昨年の11月4日。すでにその時、米国の黒田博樹(39)にも復帰の要請をしています。黒田と新井は広島時代に苦労を共にした仲で、いまだに強い信頼関係がある。新井の獲得は黒田復帰を後押しする狙いがあったという声もあるのです。そういう意味では新井の役割は小さくない。8年ぶりの日本球界で戸惑いもあろう黒田の話し相手というか面倒見役として、活躍のバックアップをしてほしいという訳です」

 責任重大だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853