セV4の鍵握る巨人沢村 「救援転向」で“がむしゃら”キャンプ
「当たり前でしょ! そこを目指してやっています。というか、やらなきゃダメでしょ!」
――ライバルのマシソンには160キロ近い剛速球がある。抑えになるためにやっていることや課題は?
「やらなきゃいけないことはいっぱいありますよ!」
――具体的に何に取り組んでいるのですか?
「う~ん、模索中っす!」
こうした噛みつくような強い口調に、沢村の決意が表れるのだ。
■原監督はリリーフ陣に強い危機感
実際、今季の巨人は「沢村の出来次第」という声が強い。昨季、巨人のチーム防御率は3.58でリーグトップ。打率がワースト2位の.257だったため、投手陣の踏ん張りが際立った。しかし、「救援」に限れば、防御率4.01(13年は2.57)と低迷。これはリーグ4位の数字である。シーズン序盤は守護神を固定できずに苦しんだ。
「これまで他球団の脅威だったマシソン、山口、西村の鉄壁救援陣が崩れた。7年連続60試合以上登板の山口は左ヒジ痛を抱えながら投げ、今季も勤続疲労が懸念材料。4年目の剛腕マシソンもひと頃の迫力が消え、西村は先発に転向となった。原監督が、『リリーフ陣を強化する必要がある』と救援陣を解体し、『沢村が抑えになってくれれば理想』と話しているのはそれだけリリーフに危機感を持っているからです」(チーム関係者)
本人が今から目を吊り上げるわけである。