「僕も傷負った」 ヤクルト大引が語る“ブチ切れ”移籍の真相
「僕自身は(球団に)出場の機会を求めたわけではないんです。若手でもベテランでも競争に勝ってポジションを掴むものだと思っています。CSは短期決戦の一発勝負だから、致し方ない部分もあります。ただ、僕のプライドとして、キャンプから積み重ねてきたものがあるわけですからね。一発勝負という部分を差し引けば、まあ、僕も傷を負ったというか……。僕が結果を残さなかったというのもあるんですけど、これまでファイターズの野球というのは、外で見てた時から守り勝つことを大事にしていると感じていました。それが崩れつつあるのは、僕としては残念だった部分はあります。つらかったですけど、FAという機会も重なって、ひょっとしたらそれがひとつの要因になったかもしれません。ただ、今はヤクルトに移籍したわけですし、これを自分にとって、いいきっかけにしたいと思っています」
■最後まで諦めずに戦うことが大事
――4日の野手会ではどんな挨拶をしたのですか?
「優勝するためにヤクルトに来たんだという話をしました。僕は本気で狙っているんだぞ、という気持ちを伝えたかった。冗談を交えながらですけど、締めるところは締めたいと思って。これは僕のプレースタイルでもある。楽しくやる中でも、要所は締めて勝っていきたいという気持ちがあるんです。ヤクルトは若い選手が多く、ファイターズに似てアットホームな雰囲気もある。みんなが同じ方向を見て、個々の力を結集すれば、大きな力になると思います」